「リハビリの学校を卒業した後、理学療法士として働ける場所はどこがあるんだろう?」とか、「自分に合う職場はどこなんだろう?」と就職先に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
理学療法士の職場は病院だけでなく、幅広い業界で活躍出来るところが増えています。
そこで今回は、具体的な就職先を紹介して、自分が理学療法士として活躍できる職場を探す手助けになればと思い、この記事を書きました。参考になれば幸いです。
理学療法士の就職先
理学療法士の就職先は病院が多いですが、その他にも、特別養護老人ホームなどの施設や、スポーツ分野、教育機関、一般企業など、さまざまな業界で活躍できる職場があります。
ここでは8つ紹介したいと思います。
①病院
理学療法士の就職先として一番多いのが、病院です。
新人からベテランまで、幅広い年齢層や経験を持った職員が働いています。
病院では、入院や外来の患者を対象にリハビリを行うのが主な仕事です。
幅広い症例を経験することが出来、研修制度も充実しているため、経験の少ない理学療法士でも無理なく成長できる環境が整っています。
②通所リハビリ(デイケア・デイサービス)
デイケア・デイサービスでは、在宅生活や社会復帰、職場復帰を目的としたリハビリが主で、生活上の問題から必要なプランを作成してリハビリを行うのが仕事です。
③介護老人保健施設(老健)
介護認定で要介護1以上の方がリハビリを行なって、自立して自宅復帰を目指す施設です。
入所期間は基本的に3カ月で、自宅復帰可能と判断されれば退所となります。
④特別養護老人ホーム(特養)
自宅復帰が難しく、常に介護が必要な方の施設です。
介護は24時間体制で、介護認定の要介護3以上の人が対象です。
⑤児童福祉施設・身体障害者福祉施設
障害を持っている子供や成人の方に対してリハビリをします。
ADL維持や介助量軽減、痛みの軽減など対象者に合わせたリハビリを行ないます。
障害を持っていても、主体性、自主性、選択性を持った生活ができるように支援するのが仕事です。
⑥スポーツ分野
フィットネスジムやプロスポーツチーム、地域でのクラブ活動のチームなどでスポーツトレーナーとして採用されることもあります。
理学療法士の知識を活かして、怪我の予防や応急処置、回復後のリハビリなど、身体機能面だけでなく食事や睡眠のアドバイスやメンタルケアのサポートも行なったりします。
⑦教育・研究機関
理学療法士の養成施設(専門学校、大学など)の専任教師や、臨床で経験を積みながら大学院に進学して、理学療法の研究をする人もいます。

私の働いているグループ病院でも、日中働きながら、夜間に大学院に通って勉強している職員もいます。
⑧一般企業
義肢装具の製造販売や、リハビリ器具や福祉用具の開発レンタル業者など、理学療法士の経験と知識が活かせる一般企業もあります。
専門家のアドバイスという立場が多いため、学校を卒業したばかりの人などは難しい可能性があります。
就職するときのポイント
理学療法士の仕事をするとき、どんなことを心がけるのでしょうか。
ここでは、就職時のポイントについて説明します。
①どんなリハビリをしたいか
就職した時に自分はどんなリハビリをしたいのかを明確にしましょう。
整形疾患や脳血管疾患に興味があるのであれば、その分野に特化した病院などがおすすめです。
高齢者のケアに興味があるのであれば、病院だけでなく介護施設なども選択肢の1つです。
②労働条件や給与面は良いか
理学療法士として充実して働くうえで、労働条件や給与面は重要です。
給与が低かったり、残業が多かったりなど、満足のいく待遇が無いのであれば、モチベーションの維持は難しく、早期退職につながる可能性が高くなります。
③将来どういうキャリアを築くのか
自分がどのような理学療法士になりたいか、ある程度のビジョンを持っていたほうが、その目標に向かって頑張れます。
「特定の疾患のスペシャリストになりたい」「管理者になりたい」など具体的な目標でもいいですが、「患者様と深く関わりたい」「最新の技術や知識を学びたい」などの大まかな目標でもモチベーションの維持につながります。
まとめ
理学療法士の仕事は幅広く活躍出来る場が沢山あります。
給与や労働条件が良いことはもちろん大事です。
それ以上に、自分はどのようなことに興味があって、どういうキャリアを築き上げていきたいのか、しっかり考えて就職活動を行えば、モチベーションを維持したまま楽しく長く働けるコツだと私は考えます。
以上でこの記事は終わります!
今回の記事が参考になればうれしいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
では、そういうことで!