私は現在、訪問看護ステーションで利用者様のご自宅に伺ってリハビリを行なう仕事をしています。
高齢化が進み要介護者が増え続けているなか、在宅医療や訪問介護の重要性が高まっています。
その中でも訪問リハビリも欠かせないサービスの一つとなっております。
そこで今回は、「訪問リハビリってどんな仕事だろう?」と疑問に思った方に向けて、訪問リハビリの概要や仕事内容、やりがいや大変なことなどを解説していきたいと思います。
参考になれば幸いです。
訪問リハビリとは?
訪問リハビリとは、利用者様のご自宅に直接伺って、心身機能の維持・改善、日常生活動作の指導など、ご自宅の生活を支援するためにリハビリを行なうサービスです。
利用者だけではなく、介護を行なっているご家族に対しても、アドバイスや相談に乗るなどの支援を行なっています。
訪問リハビリに対応するのは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士で、それぞれの専門領域に応じて、利用者様の自立支援や社会復帰を目標としてリハビリを提供します。
訪問リハビリを行なう事業所
訪問リハビリを行なう事業所は以下の4つです
①病院・診療所からの訪問リハビリ
②介護老人保健施設の訪問リハビリ
③介護医療院からの訪問リハビリ
④訪問看護ステーションからの訪問リハビリ
病院でも訪問看護ステーションでも、医療保険や介護保険の違いはありますが、行なっているリハビリの内容は変わりません。
訪問リハビリのやりがい
仕事を長く続けるには、働く上でのやりがいや魅力が必要です。
ここでは訪問リハビリのやりがいを2つ紹介します。
①利用者やご家族と密なコミュニケーション
直接ご自宅に伺ってリハビリを行なうので、利用者様やご家族と密なコミュニケーションを取りながらリハビリを行えるのが訪問リハビリのやりがいの1つです。
病院や施設でも自宅復帰を想定したリハビリを行いますが、作業的な感覚になることがあります。
訪問リハビリの場合は、実際生活しているご自宅でリハビリが出来るので、一人ひとりに合わせたリハビリを提供できるのは魅力です。
②インセンティブによる給料アップ
訪問リハビリではインセンティブを設けているところが多くあり、給料アップを目的として働いている人も多くいます。
インセンティブの基準は訪問件数で定められていて、多くのところは1件40分のリハビリで、月に約100件以上行くとインセンティブの上乗せで収入アップのところが多いです。
訪問リハビリで大変なこと
訪問リハビリの仕事はやりがいもありますが、大変なところもあります。
ここでは訪問リハビリの大変なところを2つ紹介します。
①責任が重い
訪問リハビリは基本的に1人で利用者様のご自宅に伺います。
もし訪問先でトラブルが起きた場合は、自分で判断して1人で行動しなければなりません。
例えば訪問先で利用者様が急変した場合、救急車を呼んだり、医師に指示を仰いだりなど、冷静な判断力が必要です。
②悪天候の中でも訪問しなければならない
移動手段は自転車、バイク、車などですが、猛暑や悪天候でも訪問しなければならないので、体力面での負担が大きく、体調面の管理が重要になってきます。
また車の運転でも、場所によっては幅が狭いところを通行したり、ルートが複雑など、車の運転技術も必要になってくるため、ペーパードライバーの方は苦労するでしょう。
訪問リハビリで求められるスキル3つ
①コミュニケーション能力
訪問リハビリでは利用者だけでなくご家族との関わりも多いです。
また利用者に関わる他事業所の職員や他の専門職との連携も必要不可欠です。
そのため接遇マナーや高いコミュニケーションスキルが必要になります。
②状況判断能力
訪問リハビリは基本的に自分1人でご自宅に伺って介入するため、急変時の対応や、ご家族からの質問や相談も現場で対応しなければなりません。
その場に応じた即座の状況判断能力が求められます。
③身体面だけでなく全体像を把握する能力
利用者様は病気や怪我、障害など要介護状態で生活しています。
そのため、心身機能や動作能力の評価やアプローチだけでなく、住宅改修などの環境整備や福祉用具の選定など、住み慣れた環境を活かしたり、環境を調整して自立を支援する視点が必要になります。
まとめ
訪問リハビリは利用者だけでなく、ご家族や他事業所の職員など、たくさんの人たちと多く関わりを持つ仕事です。
人と接する仕事が好きな人であれば、訪問リハビリの仕事はぜひ、おすすめしたい仕事です。
利用者様のご自宅に伺ってリハビリを行なうため、接遇マナーも重要ですし、急変時の対応など、その場に応じた状況判断能力も必要です。
気を遣ったり大変な部分もありますが、利用者様の生活に直結している仕事であり、ご家族や御本人からも感謝されることの多い仕事のため、やりがいは大いにあると思います。
訪問リハビリに興味がある方は是非、挑戦していただきたいと思います。
以上でこの記事は終わります!
今回の記事が参考になればうれしいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
では、そういうことで!